別荘購入の進め方。私は調べる順番を間違えました

このサイトを書いているのは、長野県の蓼科に別荘を持っている個人です。所有して4年目、家族4人で年に5〜6回通っています。不動産会社ではないので、特定の物件を売りたいという動機はありません。書けるのは「実際どうだったか」だけです。

そのぶん、良いことばかりは書いていません。夏は涼しいけれど冬は本気で寒いし、林の中は虫が出ます。記事によっては「その使い方なら買わない方が安い」という結論も出しています。


4年前、私は別荘を買いました。

そのときの自分に一番伝えたいことは、「もっと安く買え」でも「別のエリアにしろ」でもありません。**「調べる順番を間違えた」**ということです。

私は物件情報から入りました。価格を見て、間取りを見て、写真を見て。3ヶ月くらいそれを続けて、ようやく気づきました。物件を選ぶ前に決めるべきことを、何ひとつ決めていなかったと。

どのエリアがいいのか。どのくらいの標高なら涼しいのか。年間いくらかかるのか。そもそも買う方が得なのか。

これらを決めないまま物件を見比べても、判断のしようがありません。安い物件を見つけても、それが安い理由が分からない。良さそうな物件があっても、比べる基準がない。

このページは、そのとき欲しかった地図です。

もうひとつ、先に言っておきたいことがあります。別荘関連のサービスには、「安い」と宣伝されている条件が、年に10泊しか行かない家庭には当てはまらないものが多い。 月5万円のサブスク、年間30泊使える会員権、高速道路の休日割引、月4,565円のネット回線。調べたら4件とも同じ構造でした。 これは別荘の持ち方の記事で数字を出して書いています。

今、どの段階にいますか

読む記事を選んでください。

「そもそも別荘ってどう選ぶの?」 → 第1段階へ 「エリアは決まった。物件の見方が分からない」 → 第2段階へ 「この物件で決めようと思っている」 → 第3段階へ 「もう買った。実際の暮らしを知りたい」 → 第4段階へ

順番に読む必要はありません。自分の段階から始めてください。

第1段階: そもそもどう選べばいいのか

エリアと予算感を決めるまでの段階です。物件はまだ見なくていいというより、見ても判断できません。

ここで決めるのは4つ。

どう持つか。 別荘を「買う」といっても、管理された別荘地の一戸建て、田舎の空き家、リゾートマンション、共同所有、会員制リゾート、サブスク、貸別荘と7種類あります。生活の前提がまるごと変わります。

別荘の持ち方7種類。損益分岐点は年20泊 三井の森の実際の物件で30年総額を計算しました。 年10泊なら共同所有の方が安いという結果が出ています。金額を先に確かめたい人向けで、情報量は多めです。

どのエリアにするか。 軽井沢、蓼科、八ヶ岳、富士五湖。名前は聞いても、何がどう違うのかは意外と説明されていません。

軽井沢の涼しさは霧|別荘地の夏を比較 気象庁の平年値で比べたら、夏の気温より霧の日数の方が大きく違いました。 軽井沢は年間154.7日が霧です。

標高はどのくらいが目安か。 「避暑地」と書いてあっても、実際に何度なのかは書いてありません。

涼しい別荘の目安は標高1,200m 別荘・原村・茅野市街を同じ日に回った実測記録です。標高500mの差で何が変わるかを測ってきました。

年間いくらかかるのか。 物件価格だけを見ていると足元をすくわれます。管理費、修繕積立金、固定資産税、暖房費、通うための交通費。別荘は買った後に払い続けるものの方が、判断に効いてきます。

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第2段階: 物件そのものの見方

エリアが決まると、毎日のように物件情報を見る時期が来ます。ここで必要なのは、写真では分からないことを読み取る力です。

相場より明らかに安い物件には、必ず理由があります。借地権、再建築不可、浄化槽、土砂災害警戒区域。これらは物件情報のどこかに、専門用語で、目立たない場所に書いてあります。

安いこと自体は悪いことではありません。理由を分かったうえで納得して買うなら問題ない。分からないまま買うのが問題です。

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第3段階: 契約前の最終確認

物件が絞れてから、契約するまでの段階です。ここで見落とすと取り返しがつかないものがあります。

最大のものが管理規約です。「建物は何階建てまで」「ペットは飼えるか」「人に貸していいか」。同じブランドの別荘地でも、蓼科と中軽井沢で内容が違うことを実際に確認しました。

規約は物件情報には載っていません。自分で取り寄せて読む必要があります。

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第4段階: 買った後の話

虫が出ます。クマも出ます。冬は水抜きが必要で、留守にする間も凍結防止のために電気を使い続けます。

こういう話は、買う前にはあまり出てきません。でも実際に別荘を持つというのは、こういうことの積み重ねです。

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迷ったときの順番

もし「何から手をつければいいか分からない」なら、この順番をおすすめします。

  1. どう持つかを決める — 買うのか、共同所有か、まず借りるのか。年に何泊するかで答えが変わります
  2. 標高とエリアを一緒に決める — 避暑が目的なら標高1,200m以上が目安。同じ標高でもエリアによって霧の量が違います
  3. 年間コストを計算する — ここで「やっぱり旅行でいい」となるなら、それも正しい結論です
  4. 物件情報の読み方を覚えてから、物件を見始める — 順番が逆だと3ヶ月無駄にします(私がそうでした)
  5. 契約前に管理規約を取り寄せて読む — ここだけは省略しないでください

まだ何も決まっていないなら

標高の記事から読んでみてください。

別荘を買う理由が「夏を涼しく過ごしたい」なら、標高がすべての出発点になります。エリアも予算も、そこから逆算して決まっていきます。

すでに物件を見ている段階なら別荘の持ち方の記事をおすすめします。実際の物件で30年総額を計算しているので、いま見ている物件が高いのか安いのかを判断する基準になります。