- 買う前
30年後、手元に何が残るか。持ち方で全然違いました

3行まとめ
- 別荘(所有権)は売れる。共同所有は土地の権利に期限があり、会員制リゾートには会員資格の期限がある
- 期限は持ち方ごとに違う。SANU蓼科1stは2055年6月30日、東急ハーヴェスト蓼科リゾートは2028年9月30日まで
- うちは子どもに残さず、通うことや手入れが体力的に難しくなったら売るつもり
この記事の内容
- 先に結論: 残るものは、持ち方で違います
- 別荘は売れる。ただし、すぐ売れるとは限らない
- 共同所有は、土地の権利に期限がある
- 会員制リゾートは、会員資格に期限がある
- 毎回借りる・サブスクは、基本的に何も残らない
- うちは、いつか売るつもりです
別荘の持ち方は7種類あります(別荘の持ち方は7種類。同じ場所に通うなら選択肢は3つだけ)。金額の比べ方はよく話題になりますが、何十年か後に手元に何が残るかは、あまり比べられていません。
先に結論: 残るものは、持ち方で違います
| 持ち方 | 何十年後に残るもの | 期限 |
|---|---|---|
| 別荘(土地も建物も所有権) | 土地と建物。売れる | なし |
| 別荘(借地権) | 建物と、土地を借りる権利。売るには地主の承諾が要る場合がある | 契約による |
| 共同所有(SANU蓼科1st) | 持ち分。取得から4年目以降に売れる(SANUの承諾が要り、買い手が付く保証はない)。土地の権利は期限で終わる | 2055年6月30日 |
| 会員制リゾート(東急ハーヴェスト蓼科リゾート、預託制) | 期限が来ると、預託金が全額戻る | 2028年9月30日 |
| 毎回借りる・サブスク | 基本的に残らない(例外は§5) | ― |
期限は各社の公式ページ(2026年10月確認)による。預託金の返還は、東急ハーヴェストクラブの公式の説明(2026年8月時点)による。共同所有の売却の条件は、SANU公式ヘルプセンター(2026年10月確認)による。
別荘は売れる。ただし、すぐ売れるとは限らない
土地も建物も所有権の別荘は、期限がなく、売ることができます。
ただし、いくらで売れるかは分かりません。そして物件の条件によっては、買い手が限られます。 借地権の物件、建て替えができない物件、建物が登記されていない物件は、次の買い手がローンを使いにくくなることがあります(ローンが通りにくい物件、3つで厳しさが違います)。
借地権の別荘は、売るときに地主の承諾が必要になる場合があります。 名義を変えるための手数料がかかることもあります(借地権の別荘、蓼科では4件に1件でした)。
共同所有は、土地の権利に期限がある
SANUの共同所有は、建物は持ち分で持ち、土地は期限付きで借りる形です。土地を借りる契約は、事業用定期借地権という、期限のある借地です。
期限は拠点ごとに違います。
- 蓼科1st(茅野市): 2055年6月30日まで
- HIKE軽井沢: 2066年12月31日まで
2026年10月時点から数えると、蓼科1stは期限まで約28年です。 同じSANUでも、拠点によって10年以上違います。
持ち分は、取得から4年目以降に、SANUが用意する仕組みを通じて売ることができます。ただし、売るにはSANUの承諾が要り、買い手が付く保証もありません。 名義を変えるときには、11万円(税込)などの費用がかかります。
土地の期限が来たあと、建物の持ち分がどうなるかは、SANUの公式ページでは確かめられませんでした。 事業用定期借地権は、原則として、期間が終わると借りていた側が建物を取り壊して土地を返す仕組みです(国土交通省「定期借地権の解説」)。ただ、SANUの契約で実際にどう扱われるかは分かりません。何が手元に残るのか、残らないのか。買う前にSANUに確認してください。
会員制リゾートは、会員資格に期限がある
東急ハーヴェストクラブ蓼科リゾートは預託制です。公式の募集概要には、会員権の有効期間が「会員資格取得時から2028年9月30日まで」と書かれています。2026年10月時点から数えると、期限まで約2年です。
その代わり、会員権の価格に含まれている預託金は、有効期間が終わると全額返ってきます(公式の説明)。費用ではなく、預けているお金です。ただし、買うときに用意する現金であることは変わりません。公式FAQには、施設によっては「預託金据置期間」が設定されている、とも書かれています。
会員制リゾートには、預託制のほかに共有制もあります。 共有制は施設の持ち分を共有する形で、残るものが預託制とは違います。どちらの制度かを必ず確認してください。
毎回借りる・サブスクは、基本的に何も残らない
貸別荘を毎回借りる、サブスクを使う。どちらも払ったお金は、その時々に使うための代金です。何十年後に手元に残るものは、基本的にありません。そのかわり、手放すものがないので、売る手間もかかりません。
例外もあります。 SANUのサブスク(Weekday)は、払った月額を、同じSANUの共同所有を買うときの代金に充てられる仕組みがあります。ただしWeekdayは、2026年10月時点で満枠のため新規入会の募集を停止しています。
金額の比べ方は別荘は年何泊なら得か。単一の答えは出ませんでしたに書いています。
うちは、いつか売るつもりです
うちの別荘は、土地も建物も所有権です。期限はありません。
それでも、ずっと持ち続けるつもりはありません。 子どもは2人います。残すつもりはありません。
売ると思います。 タイミングは2つのどちらかです。
- 別荘に通うのが、体力的に難しいと感じたとき
- 別荘の手入れが、体力的に難しいと感じたとき
期限のない持ち方でも、うちの場合、終わりを決めるのは体力です。 片道の運転、雪かき、テラスの落ち葉の掃除。どれも、いつまでも同じようにはできません。
いつ手放すかを、先に考えておく
- 何年くらい使うつもりかを考える
- 持ち方ごとの期限と比べる。 使いたい年数より短い期限なら、途中で終わります
- いつか売るつもりなら、次の買い手がローンを使いやすい条件の物件を選ぶ。 土地も建物も所有権で、建て替えができて、建物が登記されていること
買うときに、手放すときのことまで考えておくと、選ぶ物件が変わります。


